富士山の山腹をゆく。
登山道がうっすら整備されているところもあれば…
越えられない谷を迂回したり。
途中雨にも見舞われ岩陰で小休止したり。
霧の広野をひたすらゆく。それはまさに冒険だった。
見えてきた!!!
霧の中に突如あらわる勇姿。
白い霧が舞台の煙幕のよう…。
一瞬霧が薄れたが…。
再びベールに包まれる。
↓
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接近してみよう
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ぐわっ!!
1984年~1991年に生産されたジープ「グランドワゴニア」の初期型と言われている。
この地点まで車両が進入できた頃に、ここまで到達し、何らかの理由で放置されたものらしい。
タイヤがない。
ボンネットもない。
ボディ全体がへしゃげた状態で朽ち果てている。
リアゲートは開いたままだ。
左ハンドル。車の主はどこに行ってしまったのだろう。
ここまでの道は険しかった。もっと楽なコースもあったはずだが、満足している。
ぽつ〜ん。行かないでくれ、とでも言われているような眼差し。
きっと晴れた日は地平線の彼方まで見渡せる。特等席を独り占めの君に少し嫉妬しつつ、一目惚れの友人に再訪を誓う。
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