上川小学校は山奥にある。車道沿いに位置するが、意識しないと素通りしてしまう。1941年に建築され、1996年まで使用された。校舎は崩壊が進むが、当時の面影が随所に残る。
まずは、巨大な骨組みが目に飛び込んできた。イルミネーション用の電球がたくさん付いている。
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左手の教室に
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入ると…
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なんと、紙芝居。大樹をバックにオルガンも誇らしげ。
廊下には大きな版画。
鉱山で働く男達。子供も手伝っている。この辺りは鉱山で生計を立てる家が多かった。
ラケットが壁に整然と並ぶ。天井からは鶴が吊るされ、なんだかお店みたい。
保健室の看板がうさぎさん。
端から入ったので、ここが校舎正面の突き当たり。廃校に残る標語が好き。
校舎の正面入り口。以前に河川の増水があり、ここの扉を含め残留物が色々流されてしまったと聞く。
校長室。
職員室。
平成5年は生徒1人に、教員2人。3年後に閉校となった。
斬新な図書の掲示。初恋系が多し。
人為的とは思えない様相。やはり水の力なのだ。
音楽室。
廊下には鍵盤柄の洒落たテーブル。音楽室から避難して来たのだろうか。
廃校は廊下も去ることながら、踊り場からの構図が美しい。
二階には部屋が一室だけ。ポツンと佇むテレビが見つめる先。
熊野川がゆったり流れる。本日は穏やかだ。
離れには体育館。秋季運動会が最後の行事だっただろう。
校歌の歌詞には、自然を題材としたものが多い。時に脅威を及ぼす存在だが、人は自然と共に生きてきたのだ。ここから山道を3分ほど登った先に上川中学校がある。行ってみよう。
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