村樫石灰戸叶鉱山。創業は大変古く1854年の安政元年(江戸末期)。
山の斜面に行儀よく並んだ黄色いタンクが印象的だ。よく見ると右側から番号がふられている。
ずぅぅぅ~ん。
梅雨明けとはいえ湿気は多い。ここはヤマビルが多いことで有名だ。対策は練ってきたが、どこまで通用することやら…。
無骨なマシーンがお出迎え。ここは一つ一つが大きい。壮大なのだ。
すっかり廃一色。使われなくなって長い長い時間が経っている。
当時はどんなふうに動いたのだろう。想像するのはいつも楽しい。
おっと、随所で転落注意だ。
さらに奥の階段を登る。
機械の錆び錆び世界と、自然の世界が入り交じった空間。そして、太陽は日暮れにさしかかる。
頭上にはローラーのついたベルトコンベアーが張り巡らされている。
近づいてみよう。
ゴムベルトは肉厚だ。大小様々な鉱石を乗せて運んでいたのだろう。
さらに登る。と…
ちょっと休憩していくかい?
誘われるがままに…
見晴らしの良い場所を見つけた。
この鉱山はドローン撮影でよく見かける。圧巻の映像も大好きだけど、実際に登るワクワクも負けてないぞ。
登る登る…。戸叶鉱山はまるで迷宮のよう。この階段だって、順路なのかわからない。
階段。踏み板がたまに抜けている。
実は再訪であり、ここはお気に入りのポイントだ。
手前に転がっているのはバッテリーのケースだろうか。
これから本格的な夏の到来。もっともっと緑に包まれるに違いない。
時折、裸電球がぶら下がる。ここは森の中。当時はこの明かりを手がかりに作業をしたのだろう。
採掘し運ばれてきた鉱石は、ダイナミックに落ちてゆく。
ゴロゴロとけたたましい音が、聞こえてきそうだ。
操業室。
透明人間となった作業員が、ゆったりと座っている。
動作チェックOK。問題ありません!
階段の途中の景色も、実はイイ。
ここにも裸電球。夜に停電とかなったら、何にも見えないぞ。
山の急斜面にありながら、身がいっぱい詰まった鉱山を登り終えた。四肢を使わなければ登れない場所も多かった。
鉱石のぶっこみ口だ。振り返ると…
鉱山だ!!
画面の中央、少し右に洞窟が見える。
昔、訪問した際にはこの洞窟も隈無く探索した。懐かしい。
中からヒンヤリ冷たい空気が吹き出す。自然のクーラーだ。
当時を思い出す。
中は数々の梯子。
二階には火薬箱や工具が散乱していた。三階もあったが、諸事情で行かなかった。
鉄製の梯子も朽ちており、サイドの壁に手を添えての乗り降りだった。
探索終了。眩しい出口から外へ出ると、全身が泥まみれだった。(回顧録)
疲れを吹き飛ばすような、美しい眺めだ。
下山した。黄色いタンクを後ろから。今回はなんとかヒルに襲われずに帰還だ。一緒に登った仲間がかなり満足していたのが嬉しかった。
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ここから先はヒルの写真とかあるので、苦手な方は控えて下さい。
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回顧録の続き。温泉の玄関で靴が赤く染まっている事に気付いた。そして風呂上がりに、足からの大量出血を確認…。痛くないのに、血は止まらない。犯人は「ヤマビル」だった。
・噛まれても唾液に麻酔成分があるので、痛みは感じず、気が付かない・血液の凝固を防ぐ成分を出すため、ヒルが離れたあとも、数時間出血は続く・無理に剥がすと傷がひどくなるため、塩、火であぶるのが有効
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しかも、ヤツは靴の中におった。
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しかも、たっぷりお腹一杯モード。まさに「魔神ブウ」
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しかも、靴から追い出すと、触手を伸ばしなから去っていったのだ。あの後ろ姿は今でも忘れない。
ヤマビルに毒はありません。ご安心を。
提供:廃墟遺構空撮
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