1909年に建設された沈堕の滝の落差を利用した水力発電所。1923年に下流に新しい発電所が出来たことから役目を終えた。
向こうに見える豪瀑が沈堕の滝。音が凄い。本気で迫力満天である。
沈堕発電所は近代文化遺産に指定されており、現在は観光地になっている。石造りの見事な壁面が残っている。
清澄な空気の中、豪瀑の音を背中に浴びながら坂を下ってゆく。
沈堕発電所さん、こんにちは!
期待以上だ~!!強引な修復などせず、当時のまま残っているのがイイ。
あっ…地面に変化が…
夕日が射してきた!
粋な演出だ…。嬉しい。
なんか顔に見えてきた。髪もバッチリ決まっている。
さりげなくアーチ状の窓。近代建築は本当に粋なのだ。
もう100歳を越えてるんだね。他に誰もいないので、無言の会話を交わす。
友達もいるって。下に埋まったコンクリート達だ。
寝っ転がって青空を見上げる。
来て良かった。行きたいなと思い始めて、数年が過ぎていた。
沈堕の滝は、室町時代の画家雪舟の「鎮田瀑図」のモデルにもなったらしい。古来から沢山の人が愛でてきたのだ。
もっと近づきたいが、今日は帰ろう。また来る楽しみにとっておく。
当時の写真だ。屋根がある。厳めしい機械も並んでいただろう。川端に座っている人は何を考えているのだろう。いい風景だ。
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