1954年に新築された校舎で、1982年に閉校した。木造平屋建て校舎と教員住宅らしい建物が残り、朽ちた状態ながら卒業生の絵やピアノが残されている。
ここは標高750m。秘境とも言える戸数10戸程度の集落である。人の気配は無くひっそり閑…と思いきや、一軒だけ犬を連れたご年配が住んでいるようだ。
立里小学校とうっすら読める…?
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屋内は美しい木造建築。昭和の匂いがぷんぷんだ。
閉校の年の掲示がまだちゃんと残っている。あの時代は、何でも手書きだった。
近くには五条鉱山があり、鉱山街として一時は栄えたという。鉱山の歴史は深く、江戸時代にまで遡る。
昔の学校は近隣の方々の寄贈で、学習教材や運動用具を補っていた。
頭上に残るたくさんの絵。当時の様子が垣間見える。
「1・2・3年」の部屋。
立派なピアノが残されていた。
鍵盤を押すと鳴った。先生の伴奏に合わせて、みんなで合唱したのだろう。このように当時を想像するのも、探索の醍醐味なのだ。
「4・5・6年」の部屋には、ほっこりするものが待っていた。
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卒業生だろうか。素敵な文面だ。可愛い絵も描かれている。
心がぽかぽか暖まってきた。
軽い足取りで、校舎を後にする。
バイバイ、ピアノさん。短い時間の訪問だったが、楽しい時間をありがとう。
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