T山荘。1970~1975年頃に建てられたRC三~四階建ての中規模建築。
1991年頃の閉鎖と見られ、2003年頃には廃墟化。暴走族などによって荒らされ、多くのガラスが損壊、落書きがされて心霊スポットと言われるようになった。
それにしても天気がいい。
魑魅魍魎たちも拍子抜けで出てこられないだろう。
フロント。この鉄柵は後から取り付けられたもの。ヤンチャと所有者の攻防が伺える。
この丸窓の鉄柵ドアもきっと、現役時のものではない。
正面階段を降りると…
抜群の眺望が広がる大窓だ。
ほんのり潮風が香る。奥には瀬戸内が広がっているのだ。
振り返る。ぶったまげる程に重厚な建物だ。
見上げる。このワクワク感というのは、何物にも代えがたい。このために生きている…と言ったら大袈裟だろうか。
再び中へ。
グラフィティーだ。描かれてから20年近くが経つようだ。
それにしても落書きが多い。
上方のガラスも欠けているが、人為的か自然か見当もつかない。
フロントに戻った。左手の廊下を進み上階へ行こう。
うおっ!!椅子が頑張っていた。
そして螺旋階段。なんだか幻想的だぞ。
二階。登ったところで、トイレと目が合う。
無機質な廊下が広がっていた。
踵を返す。
潮風で部屋もだいぶ風化が進んでいるようだ。
三階へ。
恐らく大広間だ。
風が強い。そして、メチャクチャ開放的だ。
屋上からの眺望が楽しみになってきた。
最上階へ。
ここで螺旋階段をもう一度見てみよう。
下を覗いてから…
見上げる。緑枠に囲まれた青い空。これは唯一無二の光景だった。
浴場だ。
狭いけど。
これまたメチャメチャ開放的だ。怖いくらいに。
本日の冒険もクライマックスへ。
香る潮風。美しい瀬戸内が広がる。
それにしても風が強い!!両サイドが斜面なので、注意が必要だ。
ここでは景色を独り占めだ。眺望を味方につけた廃墟は、間違いなく最強の部類である。
コメント