三重県尾鷲市にあった学校。1947年に開校し、1997年に閉校となった。鉄筋コンクリート2階建て校舎が、やや朽ちた様相となり残っている。
ここは現在は陸路で往来できるが、かつては連絡船しか交通手段のない土地だった。
中は伽藍としている。
コンピュールーム。パソコンと人々にまだまだ距離があった時代。昭和を感じさせる。
外は山粧う紅葉の季節。この校舎では時間はゆっくりと流れている。
二階へ。
理科室。
残された凸面鏡たち。
アルコールランプ。透明感があっていい感じだ。
星座指導盤。残された一つ一つが愛おしい。
倉庫では地球儀が、黄昏れていた。
彼も当時は大活躍していたんだろうな。
最後にチョットいいものが待っていた。
壁に残された名画。
晩秋の窓もこっそり名画に参加。モナリザも思わず微笑んでいる。
残留物は少ないが大満足だ。
夕暮れの木漏れ日が輝いている。郵便受けの上は燕の巣だろうか。この建物はまだまだ必要とされているのだ。そう感じられることを嬉しく思う。
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