小松空港から車を走らせていると、異様な構造物が目に飛び込んできた。調べてみると、1943年の戦時中に秘密裏に設置された自力発電所跡だという。
パッと見、スフィンクス。
近くで見ると迫力満天だ。住宅地のど真ん中に鎮座している。
後ろ側から内部を覗くとタイヤの山。近くのレンタカー屋さんが管理しているみたい。
戦後は米軍により接収されるが、1958年に返還されたらしい。
何度か解体の話も持ち上がったが、土地の利権があまりにも複雑で放置されている。
近所のおじさんと立ち話になった。
おじさん「表面に草が見えるだろ。コンクリートは分厚いけど、少しずつ崩れてるってことだよ」
てっぺん行こう。
戦時中に作られただけあって頑丈なコンクリだ。仮に解体となっても、一筋縄ではいかないだろう。近隣住宅への配慮もある。
おじさん「災害時の避難先に丁度いい建物や。台風とかな。津波じゃあ、意味ないけどな!」
SAM「確かに(笑)」おじさん「幼稚園と提携して、壁に絵とか描けばいいんじゃ。議員さんに提案したんだけど、どうなるかのぅ」SAM「それ、名案ですね!」
戦後70年を越えて、この小松の地に立ち続ける姿は…
やっぱりスフィンクス。
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この近辺には
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旧小松基地関連の遺構が
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散見される
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夕方、偶然見つけた遺構。
見張り台だろうか。サプライズな発見は手放しに嬉しい。
沈む夕日もギリギリ拝むことが出来た。確実に消えてゆく戦争遺構は、物言わぬ語り部。今日も平和な日本を静かに見つめている。
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