1903年に創業。割烹旅館として営業し、一~三番館のほか桃山館の四棟からなり、収容人数450名、客室84室、大浴場、婦人専用風呂場、岩風呂を備える大型ホテルであった。印象的だった正面の赤いエントランス部分はこの通り、ほぼほぼ無くなってしまった。
緑と黄色のカマキリが佇んでいる。2018年から始まった解体は時おり中断しつつも、もう終盤にさしかかっているようだ。
地上階はない。地下部分には何か残っているのだろうか。
大浴場という案内が見える。
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なんと!大浴場はまだ残っていた。
奥にも何かがありそうだ。行ってみよう。
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物品はほとんど撤去済みだが、このドライヤーだけがポツンと残されていた。
こちらも手の込んだ立派な大浴場だ。
川のせせらぎが感じられる立地。
たくさんのお客さんに親しまれてきたに違いない。その終焉に立ち会っている。
この旅館は水上という一大温泉地と栄枯盛衰を共に歩んできたのだろう。
疲れを癒してくれる浴場に「長いことお疲れさまでした」を言おう。
再び地上。奥に瓦屋根が見える。
桃山館。こちらも解体待ちのようだ。新潟中越地震の被害等もあり2004年の3月に閉館したらしいが、情緒ある建物だ。
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時おり気配を感じていた。
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誰かいるのか…!?
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ジー…
ジー…
それはにゃんと猫さんであった。わりと人慣れしているようで、動かない。廃墟と猫というのも、にゃんとも言えない組み合わせである。
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