岬の先にある港町。海を臨む高台に校舎はある。あのピンクの屋根がそうだ。
斜面には多くの家屋が建ち並び、細い道が入り組んでいた。何度か迷い、親切に道を教えてくれたご年配、ここの卒業生だった。
校庭は広い平地を確保している。
美しい海が目の前に広がり、もうこの時点で気分が舞い上がってしまった。
開校は1874年と歴史は古い。1959年から生徒が減少し、2006年に廃校となったと聞く。
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ご年配が「だいぶ崩壊が進んでるよ」って向こうの方言で教えてくれた。
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果たして…
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その通りだった。
たった15年でここまでなるのか。潮風の影響もあるのだろう。
当時のものはしっかり残っている。
燦々と光が注ぐ校長室。天気にも恵まれて、何だか満ち足りた気持ちだ。
カセットテープ。ラジオ体操とか流したのかな。
視力検査の板も、気持ち良さそう…。
やはり、廊下は崩壊が激しい。
学校の目玉行事、大運動会。地域ぐるみの一大イベントだったと思われる。
二階へ。
かなり時間をかけてやって来たが、訪問出来て良かった。この校舎が大好きだ。
大小様々な椅子が整列。子どもたちみたいだ。
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次の教室には
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サプライズが待っていた
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チラッ
まるで個人授業だ。
床には蔦が這っている。地球儀の頭の☆が何ともチャーミング。
先生は外を見やっている。頭に☆をつけた生徒も外を見やる。
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最後に、離れの体育館へ。
かろうじて残る校歌。この校舎だけではなく、地域全体が一つの物語のように繋がっていた。ここの卒業生になってみたかった…そう思わせる程に、心ときめく素敵な学校だった!!
2024年に解体されました
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