
石垣の上に残る堅牢な建物。初見は民家のように見えるが、島で唯一の簡易郵便局であった。

入口にはウサギの石像。

ウサギ「よくここが郵便局と分かりましたね。久しぶりの訪問客ですよ」

この郵便局は1999年に廃止となった。開業がいつかは不明だが、戦前であるのは残されたあるものから察することが出来た。それは後程。

局内は静まり返る。

入り口の扉は堅く閉じられたまま。

カチャ…。

公衆電話室だ。当時、電話は大切な連絡手段。地域の方が頻繁に利用する郵便局に置いたのは当然といえる。

古い古いポスター。調べたら牧瀬里穂さんという女優さん。素敵ですね。

よく見ると、所々崩壊は進んでいた。

頭上には昭和55年の張り紙。すんごい色をしている。

エアコンだ。電源を入れたら再び動くのだろうか。


金庫。

ドラクエでいう「宝箱を見つけた」的な気分。

廃校にあれば菊紋のイメージだが、郵便マーク。
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ここで珍しいものが
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目に飛び込んできた
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救國貯蓄運動。1937年に日中戦争が始まると、翌年戦費調達のため全国で開始された運動だ。こんな小さな島にも戦禍の記憶は残る。

本日は雲一つない晴天。

島では猫たちが釣り人から小魚をもらい、ムシャムシャ美味しそうに食べていた。勿論、人間を見かけるとスリスリしてくる。

島の住人は高齢者が大半で50名にも満たないという。釣り人が訪れる風光明媚な島だ。いつまでもこの景色が残り続けるよう願っている。
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