白髪山登山道の途中。静寂に包まれた深い山中にこの校舎はある。右手にある閉校記念碑には「昭和46年に本山小学校へ統合のため閉校」と刻まれていた。
二棟あるうちの右手は講堂だ。
卓球台や楽器があったので、様々な用途に使われたのだろう。
奥の動物的なやつは新聞紙で作ってあるので、ご安心ください…。
昭和43年(閉校の三年前)の表彰状だ。器楽コンクールでの優良賞。当時の中学校の生徒は7名、少数精鋭での快挙だった。※白髪中学校は、校庭を隔てた先に校舎がある。
白髪小中学校の最盛期の人数は小学生40名、中学生20名だったという。ここ白髪山の檜は良質で名高く、地域は林業で生計を立てる人々で賑わっていた。
林業の衰退と共に生徒数は激減。ここもまた、時代の流れに翻弄された学校なのだ。
左手の建物には教室が残る。
創立は明治14年。思い出がたくさん詰まっている。
人が居なくなって半世紀。今は静かに余生を過ごしているのだ。
畳を敷いているのが原因だろうか。床板が朽ち果てている。
時計というのは、いつでも絵になる。窓際にあれば、尚更。
この隅の扉は何だろう…。もしかして、人体模型さんがいたりして…
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外れ(笑)何だか楽しくなってきた。
廃の世界に一寸の緑。
「せっけんで手を洗おう!」の標語が残る。
黒板の上方に年表だ。廃校あるあるだが、歴史が凄い昔で止まっているのも、感慨深い。
二棟の間には卒業記念のレリーフが置かれており、名前を添えた手形が8つ。最後の年の生徒だったようだ。
裏側には「偲山の碑」と刻まれていた。山と共に生きた村人や子供たちの往時の思いが伝わってくる。
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