草に覆われた表札。事前知識が無かったらきっと読めなかった。
生駒山上廃別荘群。1960年代から建設された企業保養所などが、相次いで放棄されている。その中で最も有名なのが、ここ西観荘だ。
コンクリート造りの堅牢な外観。近代建築を彷彿させる美しさに惚れ惚れする。
この重厚な鉄の扉も今の時代には無い。
このアングルは実に美しく素敵。
数多くの先人の推しポイントである。
奥の部屋ではペンキの缶たちが身を寄せ合う。
外は小雨。被写体も自然と憂いを帯びた表情を見せる。
二階へ行こう。
おっ!
明るい。周囲の木々に遮られることなく、光が届いているのだ。
当時の物は何も残っていない。ただ、堅牢なコンクリは懸命に使命を果たし続けている。
奥の大部屋は、天井がべろんべろんだった。
人がいなくなってから、気の遠くなるような時間が流れ続けたのだ。
ふと、頭上の鴨居が目につく。かろうじて当時の様子を想起させる。
屋上へ行ってみよう。
生駒山にはテレビ・ラジオ等の送信所、中継所が幾つか設置されている。広い屋上からも巨大な電波塔が間近に見えた。
※余談ではあるが、この生駒山には強力な結界が張られている。現金払いの通行料がビックリするほど高いのだ!!覚悟が必要である。
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