小川脳病院とも言われる。精神病院だったらしく、有名な心霊スポットでもある。1970年代には存在が確認されている。当時の入口は通行不能となっており、ここまでのアプローチには困難が伴った。
これでもかと言うほど、森の中に隠されている建物。…感慨深い。
古代文明のような廃れ具合。
建物の中へ入ってみよう。
コンクリートは残るが木は朽ちる。足元が綱渡り状態だ。
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さらに進む。右手には水のみ場。
トイレもあるぞ。
院内は広く、似通った部屋が並ぶ。
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なぜこんな森の中にあるのかと言うと、やはり精神病院という特性があるのだろう。
奥の窓に注視すると…
頑丈な鉄格子。
精神病患者にどう向き合うか。時代によって、対応も様々であったろう。
病院の最も奥に辿り着いた。左側に一際小さな部屋が並ぶ。重度の患者を隔離していたようだ。
天井付近に小さな窓があるのみ。常に外から監視される造りで、プライバシーは皆無。ここまで陰鬱な気持ちになる廃墟は珍しい。
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最後にここの代名詞とも言える場所へ。
通称「ホルマリン風呂」とも呼ばれる大きな浴槽だ。ここには窓もなく、どんよりした空気が滞留していた。
そろそろ帰ろう。山中は日が暮れるのが驚くほど早い。忘れられた空間は、今宵も深い森の中で静寂に包まれる。
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