
海岸沿いに建つ3階建て一部2階建て建物。1960年頃に開業した海水浴客向けの施設だったらしい。1990年代頃には閉業したらしく、少なくとも2007年時点で廃墟として言及されている。

道路沿いから見るとインパクトがかなりある。

敷地は草木が繁茂し壁面がボロボロに朽ち、一部の窓ガラスが損壊している。海際に位置するため潮風により劣化が早く進んだと思われる。

正面入口前には立派な石碑。

地元のヤンチャの溜まり場であることは、言うまでもない。

いらっしゃいませ。

二階の浴場へ。


女性風呂。


男性風呂。大窓が目を引く。天気が良ければ抜群のロケーションが望めそうだ。

建物はなかなかに広い。奥行きがあるのだ。

いい具合に寂れた廊下。


宿泊も兼ねていたのだろうか。年季の入った和室が多くあった。

この和室。

ぶち抜かれている。奥の奥まで続いている。


この後、ここの推しが待っていた。
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この扉である。青味がかったサビサビ。重厚感も兼ね備えている。

暫く見惚れてしまった。

三階へ。



この扉も良い。

空はどんより、厚い雲が立ち込めている。快晴だったらこのベランダも雰囲気はだいぶ違っただろう。

奥の宴会場へ。


海が近いので潮風が吹き抜ける。


ここでもまた、推しパート2が待っていた。
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素敵な扉。上方の窓からは植物が侵入中だ。

万緑の季節は一体どんな様子を魅せてくれるのだろう。想像は膨らむばかり。

帰り際。水がポツポツと滴る部屋があった。昨夜の雨がバケツに断続的に当たり、音は止まない。無常を語るように、いつまでもいつまでも音を立てる。
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