
嵯塚(さづか)分校。「森町のS分校」として紹介されることもある。最盛期には40~50人が通っていたという。1890(明治23)年開校、1977(昭和52)年に幕を閉じた。


辿り着くには山道を登らなければならない。途中、中塚集落を通り抜ける。廃村になったのは数年前で、誰かが顔を出しても違和感のない雰囲気。
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中塚集落を見つけるのも大変
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さらに学校を見つけるのも大変
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獣道を迷いながら進み、この先に学校があったら本当に驚きだ。と思った矢先…
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出会えた。この場所に立った時は感動した。車を降りてから、こんなに歩く廃校はあまり経験がない。

職員室。あっ!先生方こんにちは。

隣は和室。


当時の子ども達が作ったであろう折り鶴やお面。そして…

かなり古いレコードプレーヤーだ。トランプが散らばっている。

ぐるりと回り込み、廊下を進む。



落ち着いた空間。ほとんど誰も来ないからか…

否。ビニールに入った訪問ノートがあり、多くの人が書き込みをしていた。ここは秩序が保たれているのだ。地球儀では蝶が羽を休めている。

A組を出て、B組へ。職員室以外は二部屋のみ。


なんとお行儀の良いこと。



「平成六年八月十五日、卒業生訪問す」廃校となっても、卒業生の心の中で嵯塚分校は生き続ける。

なんだか心が温まるなぁ。


神社が併設、古い学校ではお馴染みになってきた。

校庭の奥の物置からは、跳び箱が顔を覗かせていた。

遊んでほしいのかな。


期待して訪問したが、それ以上だった。秘境とも言える場所にありながら、この廃校からは「鼓動」が聞こえた。まだ生きている、温もりが感じられる。くたくたになって辿り着いたのに、帰り道の足取りは不思議と軽かった。
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