1993年にロシアの魅力を紹介するテーマパークとして開園。美術品の展示、動物ふれあい広場、マンモスの骨格標本の展示、アザラシ水族館など様々なアトラクションが話題を呼んだ。
メインバンクである新潟中央銀行の破綻と共に2003年に閉園となる。
オニオンドーム。
屋根に雪が積もらない利便性と、蝋燭の炎を型どる宗教性を持ち合わせた造りだ。
スーズダリ教会。時を逸した感はあるものの、十分に見応えがある。ここが日本であることを忘れそうになる。
圧巻は天井壁画。
真下から見上げると、円の中にイエス様がいた。
頭上の時計は止まったまま。
レストランや宿泊施設があった方へ。
石綿飛散防止剤。このロシア村は2016年から解体工事が行われており、この中心施設以外は取り壊し済み。昨今のアスベスト問題が取り沙汰され、工事は一度中断されている状態だ。
10年間の営業だった。多くの来場者で賑わったのだろう。
世紀末の様相だ。
部屋はどれも豪華。ベッド脇の四角いカーテンは、天井から吊り下げられていたもの。
廃墟後、不審火も度々あった。
地下の機械室。機械は撤去され、その後に池が出来たらしい。石を投げたらドボン、なかなかに深い。
外に看板が落ちていた。今、見てきたのが右下のスーズダリ教会あたり。森の小路を通った左上の広大なテーマパークは…
全て取り壊し済みだ。遠くに教会が見える。どんな気持ちで眺めていたのだろう。
日ロ親善戦没者慰霊碑。草に埋もれつつある。
砂漠化が進むように、迫り来る瓦礫の山。
今後はどうなってゆくのか。
二匹の黄色い蟷螂が教会を狙っている。犬の散歩をしていたご年配と立ち話になった。この辺りの土地持ちで、開園当初は無料で招待されたらしい。賑わった当時を懐かしそうに教えてくれた。
大部分が更地になり、期を逸した教会とぼろぼろのホテル棟が残るロシア村。ぼろぼろでもイイトコロは沢山あった。廃墟探索とはそのようなイイトコロを発見する旅なのだ。
提供元:廃墟Explorer
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