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燐鉱石貯蔵庫跡(北大東島)

北大東島の開拓は1903年に始まったが、当時は露天掘り程度の小規模なものだった。1918年、第一次世界大戦による燐鉱石価格の暴騰を受け、今度は大規模な設備投資を行い、採掘事業が本格化した。

最盛期には台湾などからの出稼ぎで、島の人口は4000人にまで膨らみ、年間22068トンもの燐鉱石を搬出していたという。戦後、米軍の管轄下に置かれ、1950年に閉山を迎えた。

北大東島は沖縄本島から東に360㎞。この場所に立つこと自体が大冒険である。

絶海の孤島にある国内最果ての廃墟、とでも言おうか。

コンクリのトンネル内には、新しい命が芽生える。

壁は一度舗装されたようだ。

ここは小林伸一郎さんの写真集『廃墟漂流』の表紙を飾った場所。同じ場所に立っている。感慨深い。

この廃墟は、漫画「進撃の巨人」を彷彿させるという記事を多く見た。

確かに(笑)巨人がヌッ…と顔を出してきそうだ。

奥の茶色い遺構に行ってみよう。

この赤煉瓦は燐鉱石を乾燥させる施設だったようだ。

青い空の下。芸術的な風景となっている。

中ノ島を思い出すなぁ。

古代遺跡のような遺構。

アルファベットは製造元だろうか。

海に面している。今日は晴れていて気持ちが良い。

ここから燐鉱石を運び出したのだろうか。

北大東島は「うふあがり島」とも呼ばれる。「太陽の上がる島」なのだ。日本最東端と言っても過言ではない。

初日の出を拝んで、夜は満天の星空を草原に寝転んで眺めた。

何もない島には人を惹き付ける何かがある。ずっと留まりたい思いもあれば、都会の喧騒が恋しい思いもある。自分は悩みに悩み…後者を選んだ。

※こちらの現役当時のお写真をお持ちの方いらっしゃいましたら、是非ご連絡お願い致します。

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