塀に囲まれた立派な古民家。
その広過ぎる敷地は、もう一つの可能性も秘めている。
やはりそこは個人医院であった。
文字が右から左読み。戦前から開業していたようだ。
丸椅子が実にいいあめ色をしている。きっと自分なんかより、よっぽど年上。
窓辺で佇むのは二脚の椅子。まるでさっきまで人が座っていたかのよう。壁にはポスターが二枚貼ってある。
調べたら仁支川峰子さんという方。1958年生まれの演歌歌手・女優。
薬瓶たちは綺麗に残っている。
縛られとる。
赤ちゃんの顔がどーん。いつの時代も可愛いね。
ここで、大変珍しいものと会えた。
!!!
オゾン発生装置。
昭和初期はオゾンが肺結核や抗炎症治療等に用いられたという。これはその時に使われたものだろう。
まるで黙々と実験を続ける研究者のよう。邪魔をしないように、そ~っとそ~っと退出だ。
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