
定住者のいなくなった大瀬集落の中にある。1936年に現校舎が建てられ、1970年に閉校。日本屈指の美廃校と呼び声は高い。

鬱蒼とした杉林の細道を100mほど歩く。

いくつかの廃屋を見送った後、建物が見えてきた。

立派な石碑もあるぞ。



ここは講堂として使われていたようだ。


一旦、校庭から眺める。

あ、何かある!!

これこれ!ボールをパコーンパコーンって当てたんだろうな。当時の様子がちょっとだけ目に浮かんだ。

校庭から見た校舎の全景。

全体的に歪み、すでに傾き始めているのがわかる。
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ずっと訪問したかった憧れの廃校へ。

オルガンの向こうから視線を感じる。

それはスライド映写機。


人が居なくなって半世紀、一つ一つが廃墟として完熟の域だ。


音楽室。

沈黙して長い時を過ごしている。

どんな物にも記憶と歴史がある。今は必要とされていなくても、必要とされていた時は存在した。
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大瀬小学校で
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最も有名な
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あの部屋へ
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本来ならば幾何学的に左右対称であるべき建築。あってはならない有事を前にして、美しく感じる自分がいる。不思議だ。

今、この場所に来られて本当に嬉しい。でも、もうきっと長くは持たない。

山奥にあり、誰に荒らされるというわけでもなく、ただただ自然に崩壊してゆく。この辺りの集落は余りの山奥ぶりから義務教育が免除されたとも聞く。深山の暮らしの苦労を偲ばせる逸話である。
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