1962年に事業開始。当初は登山客などで賑わったものの、数年後に奥多摩周遊道路や橋が完成し、ロープウェイ自体が意味をなさなくなった。末期には一日の利用者が一桁になり、1975年から休業状態だという。マニアの間では『関東の聖地』とも呼ばれている。
急な山道を駆け登ってきた。こちら川野駅。なかなかの佇まい。
ここはしっかり心の準備をしていかないと危ない。
度肝を抜かれるからだ。
この建物の中で、一つの小世界が形成されている。
降りてみよう。
やれやれ又、訪問客か…という顔。廃墟となってからの訪問者数は相当だろう。
ここでは、使われなくなった機械たちがゆっくりと余生を過ごしている。
アスレチック要素も大きい。
高所からしか見られない世界。
ドローンもいいけど、肉眼で見るのもいいもんだ。
さらに梯子を一気に駆け登り、木製の板が張られた橋を渡る。
視覚だけではなく、高揚感も相まって濃厚な体験が出来た。
では、あいつに会いに行こう!!
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ゴンドラ「くもとり号」だ☆
国宝を見るような眼差しで見据える。君にメロメロだ。
奥は竹林、そよ風に気持ちよく揺れている。
案内の看板もまだまだご健在。静かに佇んでいる。
お疲れ様~な椅子たち。
頭上は手書きの看板かな。
大きな大きな滑車。今後の行く末は誰も知らない。彼らにもわからない。
ゴンドラの正面は竹が通せんぼをしている。もう物理的にも動けないのだ。
お客さんが来なくなって約半世紀。ここは静かに静かに朽ちてゆく。
ありがとう川野駅。廃墟というものはいつかは朽ちて崩壊していく。だが、この奥多摩ロープウェイは永遠に幻想の中でその形を保ってほしい。そう思えるほどに最高の廃墟美を魅せてくれた。
これから三頭山(みとうやま)駅に行ってみよう。何やら不穏な話を聞いている。相方のゴンドラ「みとう号」は無事なのか…。
川野駅から三頭山口駅に向かう。車で20分くらい。緑が進路、青がロープウェイだ。
引用元:Drone Japan
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