
廃墟然とした様相から廃墟ファン、B級温泉マニア、ボロ宿マニアに注目されてきた温泉宿である。この道の先にあるぞー。

因みに、ここは喜楽旅館の元温泉施設だったらしい。



なんとも質素な。

石碑には「那須の珍湯」とある。この辺りにはライバル温泉が多く、喜楽旅館くらいのぶち抜いたインパクトがなければ、生き残れないだろう。


もうすぐだ。

ちょっと丘に登る。川を隔てた、向こう側には廃墟群。

ついにやって来た!喜楽旅館。

内湯がある建物。独自の源泉を贅沢な掛け流しで提供しているそうだ。

向かい側に受付。『入浴一回45分、大人500円、子供300円』
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「すみませ~ん」 しーん
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「すみませ~~ん」 しーーん
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な、なんと、2019年12月16日をもって閉館したそうだ。通りすがりの方が教えてくれた。


せっかくだから、カメラに収めよう。この大きな崩落は、現役の頃からだというから驚きだ。

入ってみたかったな。外観とは異なり、中は割りと小綺麗だったようである。

一帯には硫黄の臭いが立ち込める。観光地として賑わった時期もあったのだろう。


老松温泉の歴史は70年ほど。戦後に先代から二代目と引き継いできたという。昭和の風景がまた一つ、幕を下ろした。
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