海沿いの高台に建つホテル。1970年前後の開業と推測され、2005年時点で既に閉館している。小規模ながらジャングル風呂やプールなどを備えていたという。
多くの窓ガラスが損壊し朽ち果てた状態となっており、建物内は鳥の棲家となり、羽や糞が散乱している。
良い意味で裏切られた。
ファミコン…ではなく。
この広縁に度肝を抜かれた。早朝の朝日が眩しく射し込んでいる。
遠く漁船だろうか。
ゆっくりと横切ってゆく。
当時もこんな景色をお客さんは眺めたのだろうか。暫く見惚れてしまった。
他の部屋も行ってみよう。
これまた素敵な広縁。
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広めの部屋。ダイニングルームだろうか。
このキノコのような照明は「黒潮荘」を彷彿させる。なんとも絵になる光景だ。
二階へ。
小規模な旅館ながら、かなりワクワクしている。
そのワクワクを裏切らないのが、この旅館の凄いところ。
テーブルの造花はいつから置かれているのだろう。散らばったガラスの破片さえも、この感動的な光景の一助となっている。
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もはや、額縁に収められた絵画。
暫く惚け顔になってしまったよ。
廃墟は時に芸術の分野となる。この場所に訪問出来て本当に良かった。訪れる人がいようと、忘れ去られようと、ここにある全ては時間とともに、静かに朽ちてゆくのだ。
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