狭い山道をひた走ってきた。中追渓谷から少し進んだ先。車を降りてさらに歩く。
オレンジ色の建物は体育館、その先に木造の小学校校舎、コンクリートの中学校校舎と三棟連なっている。
中学校は昭和63年、小学校は平成19年に休校となった。
まずは中学校。外観からも崩壊が見てとれる。
この建物自体もうダメかな…と思いきや。
全壊した教室と隣り合わせで、なんとか体を保っている教室もあった。
「しっかり聞く子」標語は健在。
白いカーテン、そして木漏れ日が幻想的。
運動会の演目。きっと地域の方々も総出だったのだろう。
読書の木。葉っぱの一枚一枚に読んだ本の題名が書かれていた。
一度廊下で振り返る。
美しい木造校舎だ。あと何年持つのか。
自然と人工、ここでは両方の緑が顔を覗かせる。
航空写真だ。山深い中にあることが見て取れる。
奥のコンクリート校舎へ。
木造よりは堅牢。
複式学級で3.4学年教室とある。
1.2学年教室が見当たらなかった。きっと新入生が入って来なかったのだろう。
二階へ。
これだけ見ると、子供たちが今にも向こうから出てきそうな感じだ。
5.6学年教室。
広い教室に机と椅子がぽつねんとしている。
音楽室。
ピアノ。そして奥には校歌。
理科室の黒板。卒業生が書いたのだろうか。青春がいっぱい詰まった大切な学校だったのだ。九年間通った子もいただろう。
今日は秋晴れだ。運動会が各地で行われている。清澄な空気が校内にも漂っていた。
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