
1970年代に開発された鉄筋コンクリート3階建ての建物で、会員向けの施設だったらしい。1990年頃から森に埋没している。


外観が老翁の域。森の中のお爺さんだ。

チラッ。

入口も凝っている。バブル期の香り。

中は伽藍としているが、

構造美を感じさせる。

ワクワクしてきた。


手すりが個性的。美術館にいるような心持ちだ。



部屋は基本、何も無い。

無機質なコンクリートと緑は相性が良い。夏の景色も見てみたい。


踊り場の大窓もアーチを描く。やはり意匠を凝らした設計だ。


最上階に、クライマックスが待っていた。


振り返ると…
↓
↓
↓

月だ。

そこには満月があった。

当時の様子は分からないけど、廃となり結果的に情趣ある丸窓を演出している。設計士さんもまさかここまでは想定していないだろう。

すっかり見惚れてしまった。


想定外のサプライズだった。昨今は事前に色んな情報が入ってくるようになった。ここは情報が皆無だっただけに、強烈なインパクトを味わった。

やはり探索は「出たとこ勝負」がいい。
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