百年以上の歴史があったが、統合により1980年に閉校。木造平屋建て校舎が今でも残り、かなり朽ちた状態となっている。
県道沿いにあるが、気付く人はいないだろう。校舎の周りには樹木が生い茂っている。
この辺りは林業・炭焼きを生業とする人々が多く、その子弟が通っていたという。当時の写真を見ると、なんとこの場所は校庭だったようだ。草木をかき分けて進むと…
趣のある木製の扉が姿をあらわした。気持ちが舞い上がってきたぞ!!
これまた素敵な椅子と机がお出迎え☆
閉校となって40年を超える。当時の物が残っているのは奇跡に近い。
こじんまりとした分校であるが、静謐さを兼ね備えた素晴らしい場所だった。
手前の小さな部屋。木々の隙間から朝日が射し込んできた。
活気があったであろう水呑場。いつの時代も子どもは元気いっぱい。
たくさんの廃校の廊下を見てきたが、ここは特に好き。
隣の大部屋。がら~んとしている。
なんにもなくても、かまわない。むしろ十分過ぎるくらい。
奥に何かあるぞ!
それはスピーカーを備えた、SHARP製の古いラジオだった。
今でも、こうして毎日朝を迎え続けている。悠久の時を思う。気の遠くなるような長い時間に圧倒されそうになる。
廊下を走る子どもたちが、なんとなく想像できたよ。
行ってみて初めて気付く感動。この校舎はまだ呼吸をしている。鼓動を感じるのだ。
コメント