1960年代に開業したレジャー施設。その後、保養所、健康センターと様々な転身を遂げ、1980年代前半に廃墟化が始まった。いずれも火災による閉業で、様々な噂を呼ぶ有名な心霊スポットでもある。
気付くのに時間はかからなかった。
ここは凄い!!来た甲斐があった。
石造りのお風呂場。
湖畔に浮かぶ二羽の白鳥。昔は活気ある声がこだましていたのだ。
太陽がギアを上げてきた。さっきまでの霧雨が嘘のよう。
清潔感すら感じる窓の木漏れ日。
さらに上へ行ってみよう。
最初に見上げた大穴。
古虎渓ハウスの有名な都市伝説。トイレの奥に女性の霊がいるらしい。
火災の跡が伺える。
さらに上階があるようだ。レッドカーペットは無視できない。
半世紀近い星霜が行く手を阻む。
天気に恵まれて本当に良かった。お化け達もお手上げ。
時間の流れなど気にすることなく、陽光は降り注ぐ。廃墟界の古老、古虎渓ハウスは今も酔狂な訪問者を待っている。
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