1970年代前半に開業した旅館。三階建ての建築で、急斜面の上に立地し、荷揚げ用ウインチを備えていた。2000年頃に閉業したと思われる。
荷揚げ用ウインチ。
急斜面上にある旅館に向かってスッと伸びる。
当時お客さんはこの山道を登って行ったのか…。
やっとこさ見えてきた。
霧という文字が洒落ている。
フロントに飾られていた写真。在りし日の旅荘・霧山城だ。
ここの環境は厳しい。廃の手は進む。
螺旋階段。筒が見えるだろうか。
随所に青いタンクがあり、雨水はこの筒を伝って、外に排出されるようになっていた。ピタゴラスイッチみたいだ。
一枚の絵が飾られている。
ドイツのノンシュバンシュタイン城。Disneylandのシンデレラ城の元になった城。もしかしたら、霧山城はこれをモチーフにしたのかも知れない。
屋上からの眺め。君ヶ野ダムの道沿いは、今まさに桜が満開だ。
そろそろ下山しよう。
荷揚げ用ウインチの到着地点を見つけた。
後で調べるとこの場所には戦国時代に霧山城という城があったという。旅荘として現代に甦るも、二度目の落城となる。世の無常を肌で感じる。
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