
1970年頃まで営業していた。会議室や大広間を備え、客室は18部屋で70名まで収容可能。地下一階、地上二階の美しい建物が牧歌的風景の中に残されている。

建物が近づいてくる高揚感は格別。

金華山島は鹿の生息地として知られている。観光客は山の神社へ向かい、自分は海岸沿いを進む。子鹿が「こっち来るの」って不思議そうに首を傾げてるぞ。※ちなみに、島の人口は5名で、全員が金華山神社の神職だという。

東日本大震災での津波の跡だ。鹿のフンに混じり、ガラスが無数に散らばる。




裏手が正面。


一歩入ると、特徴的なチューリップ型の照明がお出迎え。


アーチ状の会議室。

窓の外は絵に描いたような風景。水彩画の中に舞い降りたみたい。

客室はご覧の有り様。一階は津波で完全に水没したのだろう。


古めかしい機械。geostationary type signal 詳細は分からないが、1956年製の電話交換器だという。

離れの大浴場。壊れ具合、やはり波の力なんだ。
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二階へ
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上がる
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宴会場。お酒の瓶がテーブルにどん。

一本の木は、忘れられた場所を象徴するかのよう。

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お客さんは二階までだが
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三階に続く階段を発見
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入ると、ムチャクチャ暑い部屋。熱がこもってサウナみたいだ。一筋の光が差し込む。
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向かうと
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そこは…
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なんと風流な…、てか暑い。この部屋ほんと暑いぞ。奥へ行こう。



ドキドキ…

いい眺めだ。ひっくり返ってる屋根は、今自分が立っている場所から、バキッて折れたものだ。

カモメ達に見送られながら金華山島を去る。遠方にありフェリーの数も極めて少ない。思い切った訪問だったが、大正解だった。好天にも恵まれ、島の風景が照り輝いていた。その先、グリーン絨毯の丘に立つホテルを間近で見た時の感動は一生物だ。
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