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近代建築の廃医院

1949年築の産婦人科。閉院時期不詳ながら、2000年頃には既に使用されていない。近代建築として価値のある建物が残るが、二階の窓が開けっ放しで内部はだいぶ朽ちていそうだ。

手術室。

雑多な感じはするが、手術室特有の静謐な空間が待っていた。

お馴染みの無影灯。そして…

何故かマッサージ機。

いい組み合わせだ。

壁の色使いがモダン。考案した方のセンスが伺える。

隣の部屋から

覗けるのだ

住宅街の中にありながら静かな場所。世間と隔絶した空間で、手術室はひっそりと眠っていた。

さらに

奥を巡る

診察室だろうか。

行き場を失った薬瓶たち。

部屋が並ぶ。

朽ちたベッド。藁がはみ出している。

産婦人科の病棟が好きこのベットにはお腹の大きなお母さんが横たわったのだろうか。

訪問者はここに座って、どんな話をしたのかな。生命の誕生ほど尊く感動するのものはない気がする。

沈黙するテレビ。たくさんの物語があったこの場所もいずれ解体されるのだろう。

帰り際、超でっかい蟷螂に遭遇した。元気な男の子かな(笑)命のリレーはまだまだ続いているようだ。

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