宿泊収容人員は50人。釣りや潮干狩りがすぐそばで楽しめ、モーターボートも完備するリゾートホテルだった。
岸壁を背に海岸に面しており、窓ガラスが割れ潮風が内部に吹き渡っているという。
非正規ルートから到着。藪こぎ辛かった…。
エントランス。見所は少ないという前評判だが構わない。
何かを感じ取れればいい。
白いタイルに描かれているのは漁師たちだろうか。
天然岩風呂。きっと温泉が湧いていた。
二階へ。
離れに繋がる通路が欠落している。
行ってみたが、風化が激しい。
三階。
大宴会場は300人収容可能だった。今日、ここへやって来た一番の理由…
この天気だ。雲一つない青天。
有明の海を独り占めだ。
屋上へ行こう。
バンッ
いい!贅沢な時間と空間。さらに、梯子が見えるぞ。
微妙に信用出来ない梯子を登る。
遠くに見える棒は海苔棚だ。有明海は海苔の養殖で全国堂々の一位。
釣り人のご年配と立ち話になった。この辺りは小エビが多く良い漁場だと言う。このホテルにも昔、一度だけ泊まったことがあるそうだ。当時は魚が滅茶苦茶捕れて入れ食い状態だったんだと懐かしそうだった。
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そして、驚くべき事も教えてくれた。
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なんと五年前まで元オーナーのおばあさんが、一人でこのホテルに住んでいたらしい。宅配はロープで下から届けてもらっていたという。今は亡くなったか、施設にいるんじゃないかなということだ。にわかには信じられない…。台風とか来たら恐ろしくないか。何より崩落の危険も常にある。首を傾げつつホテルを後にした。
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