1924年、伊香保に外国人向けホテルとして建設された。てっぺんの五重塔風の棟屋が特長的。木造3階建、一部RC造地下室付き。半円形の窓や昭和初期のままの大広間、木造螺旋階段などが美しく、1998年9月2日には国の登録有形文化財に登録された。
まずは大広間へ。
美しきアーチ窓。美術館にいる心持ちだ。
屋内はセピアの世界。錆び具合が長い時間を感じさせる。
別明「群馬のマヤカン」。本家には及ばないけど十分に頷ける。
外は晩秋の候。カメラには美味しい季節だ。
浴場へ。
女風呂はこじんまりとしている。
廊下には古めかしいマッサージ機。
この時代は男風呂の方がやや立派なのです。
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木造螺旋階段を堪能しよう。吊り下げランプがお洒落。
窓や柱など、細部にまで手間をかけている。落ち着いた色のトーンに赤い階段が映える。そして、静寂。
掲示物「文化財を歩く」2006年の記事だ。
経年劣化は割り引きに、朽ちても有形文化財。
大正時代末期にこの建物は誕生した。モダンな造りには今の建物にはない良さがある。
3階到着、ぐっと明るくなった。
一旦、外へ。
屋根の上を通る木製の道が、たまにバリッと抜ける。
てっぺんの五重棟風の棟屋へ行こう。
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圧巻だ。
ここはお客さんは立ち入ることが出来ないはず。そこに、この小洒落た造りは、あまりにも心憎い。
鍵の数がやたら多いドアを開けて、無事登頂。
足元には親切なメッセージ。ありがとうございます。
来て良かった♪
大正建築には物言わぬ凄みを感じる。年輪が違うのだ。国に勲章まで与えられたホテル。林の中で静かに眠っている。
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