1970年代に開業。2010年には廃旅館として話題にされている。草木に埋もれた遊歩道沿いに、朽ちた味わいの木造建築が残る。
軽く藪こぎの先。
熟成された廃の世界が待っていた。
藪に包まれ、世間から隔絶された空間。ゆっくりと朽ちてゆく。
調理室だ。
最後に煮炊きをしたのはいつだろう。
二階へ。
いやもう、圧巻の廃世界が待っていた!!
天気にも恵まれ、気持ちは高まるばかり。
穴アブナイ!!
倉庫。
昭和のポットたち。
大浴場の案内だ。行ってみよう。
と、途中に大広間があらわれた。
床はもはや無いに等しい。
舞台の裏側では新しい命が芽生えていた。廃の中で微笑ましい光景だった。
↓
↓
↓
大浴場は階段を登った先。
ドキドキ…
!!!
こりゃぶったまげた!!
かつての浴場は、植物園になっていた。しっかり水も湛えている。
脱衣場を抜け、隣へ…。
ドキドキ…
こちらは水がない。さっきより狭めなので婦人用だろうか。
かつての面影は随所に残っている。
チラッ。
チラッ。
活力に満ちた緑と温泉の見事な調和。植物によって侵食されていくその光景はまさに圧巻だった。
三階へ。
これ危ないやつ…。
テレビの先。
彼がきっと今のオーナーだ。ゆっくりと余生を送っている。
自然の中に溶け込むような窓際。いい廃墟には必ずこんな独特の雰囲気がある。ここは、現実の世界を忘れるほどに夢中になれる良い場所だった。
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