1980年代頃に開業した十数棟のコテージから構成されるラブホテル。2010年頃には廃墟としての言及が見られる。
在りし頃の派手な看板が落ちている。このカラフル感に劣らない華やかさがこのホテルにはあった。
メルヘンチックなデザインのコテージが並ぶ。そして、各部屋ごとにあるものが残っているのだ。
お風呂場から…
チラッ。
回転ベッドだ。周囲の鏡張りはお約束。だいぶ朽ちているが、当時の豪華さを感じさせる。
次のお部屋、失礼しまーす。
こちらにも回転ベッド。傾き具合が、今にも飛び出さんばかり。
部屋ごとに細かな趣向が見られる。
危なっかしくて入れない部屋もチラホラ。
黄金色はバブル期の勢いを感じさせる。徳川家康の鎧みたい(笑)。
コテージごとに案内板「回転ベット・サウナ・ポルノ映画上映中」それにしても崩壊が凄い。
この先、あいつがいた。
おお!
お〜!!!
お目々キラキラキラキラ…
草を喰んでいる。ムシャムシャムシャ…。
今日は機嫌が良く、友達を紹介してくれるそうだ。
ども〜。
久々の来客に心なしか嬉しそう。
彼は何故外にいるのだろう。人間により屋外に引きずり出されたという説が有力だが。
きっと自分から出てきたんだ。外の方が楽しいもの。
崩れた建物は目も当てられない。彼の今後が心配であるが、きっと俊敏に立ち回るのだろう。
回転ベッドは他にも多数あったが割愛。
ここ。吸い込まれそう。
二階はどうなっているのかな。
実は横から見ると盛大に崩壊…。
本日のイチオシは最後に待っていた。
誰かが置いたグラス。トランプが入っている。
このホテルは外観もお洒落で、異国情緒も感じられた。
窓辺のグラスが、なんともお洒落。誰も見向きもしない「廃墟」。そんな場所にも、人知を超えた自然の妙が確かに存在するのだ。
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