羽幌炭鉱の第二選炭工場の貯炭場(ホッパー)が道沿いに残されている。
自由に開放されており、他にも写真を撮っている方々がいらっしゃった。
無機質なコンクリート。幾何学的な構造が続く。
見上げる。コンベアーの跡だ。すっかり錆び付いている。
ぬかるむ足元。一旦外へ出よう。
炭鉱は1970年に閉山となったと聞いている。きっと使われなくなって約半世紀が経っているのだ。
看板も剥がれ落ちている。
北海道の雪は廃墟を尽く圧潰してゆくが、ここはまだまだ健在だ。
この先どうなってゆくのか見届けるのは難しい。人間の寿命など軽く追い越してゆくだろう。
夏に向けて緑が動き出した。人間の営みなど気にせず、季節は巡る。
いつでもここにいるよ。何とも頼もしいお姿。何度も振り返りつつ、先へ向かった。
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