1970年代後半に開業したレストラン。緑に包まれたこの看板が目印だ。2000年頃から廃墟化が始まり、半壊状態にあると聞く。
石像も緑に埋もれつつある。
近づいてきた。
併設されていた宿泊施設。完全に倒壊している。
雪国の豪雪は想像以上の破壊力を持つ。来るのが遅過ぎたようだ。
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踵を返そうと思った矢先…
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レストランカウベル(花欧鈴)。
ここはまだ原型を留めていそうだ。
そうでもなかった…。
数々の語りが紡がれたカウンター。今は静まり返っている。
この先は、もう誰も立ち入ることは出来ない。
廃墟としての旬はとっくに過ぎ去ったのだ。
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帰ろうとした
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その時…
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おやっ?
シャッターチャーンス☆
味のあるお洒落なソファーだ。
赤い店舗テントとの相性抜群。湿気が多い空間に、乾いたシャッター音を響かせる。
ソファーさん、ありがとう。そして、さようなら。
廃墟とは美しくも儚いもの。いずれ無に帰す哀しみを秘めている。
ここもまた例外ではない。これは一期一会の旅なのだ。
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