1906年頃に建設された水力発電所。1965年に新しい発電所が完成したことにより、役目を終えた。煉瓦造りの見事な建築が残る。
倉庫として転用されており、中は牧草ロールがひしめいている。一つ一つが、人間の背丈以上。奥行きもあるので、相当数が収められているのだろう。
でもアーチ窓。イケメンは隠し切れない。今日はその真相に迫る。
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裏側に
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回り込んでみる
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惚れ惚れする煉瓦建築だ。100年の時を越えて尚、環境の厳しい北の大地に君臨し続けている。
倒壊した木が小屋を押し潰している。雪が降り積もったら、どんな景色になるのだろう。
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配電の跡だ。
うっすら残る充電部の文字。
やはりここ、本職は牧草の倉庫ではない。
ギギィ~
凄い量の牧草ロールだ。
ここは相当の高所のはず。現役時にはこんな光景、想像もしなかっただろう。
光に包まれた空間へ行ってみよう。
覗きこむ。さっき見上げた場所だ。コンクリートの緑苔が美しく映える。当時はヘルメットをかぶった作業員が、忙しく行き来していたのかな。
「足下を見よ」の黄色いプレートだ。
確かに扉の先には大穴。現役の頃からなのだろう。危険な仕事だ。
緑のトタンから入り込む光が幻想的だった。
そっと退出する。発電所から倉庫への転職。合理的にも感じた。
あっ…
残された配電盤。往時の勲章のようにも見える。雄大な大地に包まれ、彼もまた静かに余生を送っている。
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