ブラックマンション

国道に面した場所にいきなりコンクリート打ちっぱなしの要塞のような建物が現れる。内装はなく、電気やガスの配管すらなく、窓もない。建設が放棄されたマンションだ。

夏場は蔦類の草に覆われて訪問は困難を極める。刺のある植物も多く混じっており、ものすごく痛い。

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そんな夏に

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やって来た…

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たぶんこんな顔になってたと思う。

マーキングスプレーがあちこちに…

プシュ～

ここはグラフィティーが多いことでも有名。

クオリティーは真鶴のブロックアートに軍配が上がるが、面白い。

知っているキャラクターを見ると、嬉しいもの。

かわいい。

建設途中の廃墟の無機質な感じが好き。

太い蔦が金属のパイプを伝って上に伸びる。まるで文明が自然に飲み込まれていくよう。

廃の中で、緑は映える。

外観は３階建てのように見えるが、屋上部分は鉄骨が更に上へ延びる様に残されている。本来は９階建てマンションの予定だった。

目的を果たすことなく佇むコンクリート。無念な思いは、自分にだって十分に伝わる。

この四角い穴はエレベーターの設置予定。落下防止のためか有刺鉄線が張られている。

あれは保育園かな。

夏は緑が繁茂する。カメラマンには嬉しいが…

夏の廃墟は困難が多い。再び、もふもふロードが待っている。廃墟探索はドMな旅でもあるのだ。