1930年に京都市の愛宕遊園内に開業したホテル。木造平屋建て、客室16部屋のホテルで、愛宕詣りの参拝客やスキーヤーで賑わったという。愛宕山鉄道の廃止と共に1944年に幕を閉じた。
現在は玄関の階段や基礎、石垣などの遺構がわずかに残っているのみ。
黄色い床のタイルが残っているが、もはや当時の様子を想像することは出来ない。
少し進み見下ろす。なかなか広い敷地だったようだ。小さな遊園地も併設されていたと聞く。
回り込み…
城壁のような外観だ。中へ入ってみよう。
建物内部も自然に飲み込まれつつある。
コンクリートが無ければ、廃村にやって来たかのような感覚だ。
お手洗い?それともお風呂場?
更に奥へ。
倒木。苔蒸している。
この窓もまた、用途が分からない。
でも、なんかいいぞ。気に入った。
世俗を離れて、山奥でひっそりと当時を想う。
そんな廃墟探訪の醍醐味が、ここにも確かに存在していた。
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