1969年~2004年まで営業。断崖に張りつくように建設された、7~8階ほどの大型豪華ホテルだ。廃墟界隈でも名を轟かせてきた。
なんという面構え。
特筆すべきは、バスタブを搭載したロープウェイで入浴するという「宇宙アポロ風呂」なる施設。ゴンドラ全体に湯が張ってあるわけではなく、一人がやっと入れるほどの小さな入浴槽が複数設置され、一回運航ごとに湯を廃棄する仕組みだったという。
料金は一回200円だった。
ロープウェイは1990年まで運営されていたが、1987年頃には季節限定運航となっていた。
他に滑り台のあるジャングル風呂や、牛乳風呂、さざえ風呂、ミカン風呂、酒風呂などのユニークな設備を備えていたと聞く。
ぐるりと回って海側から見上げている。
白い文字で「プールこの先→」行ってみよう。
岩のトンネルをくぐって…
お役御免の滑車が埋まっている。
遠くに見えるはロープウェイの支柱棟。
ロープウェイは140mほどを10分かけて往復するものであったという。
ようやくプールにたどり着いた。ここに当時の面影は無い。
唯一無二の宇宙アポロ風呂は、届きそうで届かない場所に。
ガラス窓の内側にも緑がびっしり。
今は一体どうなっているのだろう。心の奥底で熟成に熟成を重ね、想像は膨らむばかりだ。
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