1917年に建築され、1944年に廃墟となった発電所。大正時代に作られたレンガ造りの建物は歴史的価値も認められ、多くのカメラマンを魅了し続ける。
観光地化の動きもあったがアクセス難のため認められなかった。そんな場所にある。
周囲は森林に包まれている。清澄な空気の中に溶け込むように、存在する。
予想していた上をゆく廃墟美。
奇跡的な巡り合わせが、この光景を作っている。
手前に大きな窪地。鉄の梯子も見つけた。
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そっと
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降りてみる
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見上げる。姉川発電所をここまで昇華させているのは、周囲の森林ではないか。きっとそうだ。
ここに山から下りてきたパイプが連結し、水を放出していたと思われる。
姉川発電所は、実は外観の方が個人的に推しメンだ。
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人工物と自然が調和している。美術館と言ってもいいほどに美しい。
廃墟は状況により見える顔を幾重にも変えてゆく。
ついつい長居してしまった。さぁ、これから山の斜面を登ろう。きっと何かしらの遺構があるはずだ。
どこまでも続くパイプの台座跡。山頂を目指して、急斜面を登り始めた。
さらば姉川発電所。急斜面を登りサージタンクを探す旅に出る。
この苔蒸した台座の上に、水を通すパイプが通っていたのだろう。
台座は次第に高くなる。勾配を稼ぐためか。
時折、振り返る。なんだかドミノみたい。
台座の表面を注視するとネジが。やはりここには人工的なパイプが通っていたのだ。
やっと、何かが見えてきた。
水を通す大穴だ!!
ついに姉川発電所の全貌が見えてきた。奥の赤レンガの小屋は、職員の休憩所だろうか。
長い道のりだった。
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振り返ると
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トンでもないものが…
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ダンジョン!!!
一旦気を落ち着けるべく、周囲を探索。
先ほど見上げた、大穴。ここから発電所まで水はごうごうと流れ落ちていたに違いない。
降りるのも、登るのも一苦労。ここは体力使う系廃墟。
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さぁ、
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ダンジョンへ
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ダンジョンの探索は程なく打ち切りとなった。
水深が予想以上にあった。深入りは禁物。
充実した一日だった。この先にはきっと、姉川ダムがあるのだろう。発電所の廃墟は本当に奥が深い。今回も圧倒されてしまった。
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