1975年に開業。温泉街の山麓駅から山頂駅までの1120mを片道7分で結んでいた。山頂駅にレジャーランドが建設される計画を見込んでいたが、これが頓挫。集客力を失い、僅か6年後の1981年に廃業した。
どよんとした天気で、入り口も静かだ。
事務室では、近未来的な電話がお出迎え。
2Fは乗車券売り場だ。
乗車券を購入し3階へ…踊り場がごちゃごちゃしてるぞ。
あわわわ…、天井から降ってきたんかい!
老朽化はかなり進んでいる。
乗降場に到着だ。 昨夜の雨でしっとりと濡れている。
物憂げなベンチ。沢山の人々がここに座ったのだ。
ゴンドラはもういない。水気を含んだ苔を踏みしめ、さらに扉の奥へと進むとサプライズが待っていた。
↓
ロープウェイには
↓
アイツがいる
↓
地下空間。趣のある螺旋階段が見える。
ぐにゃりと曲がった鉄の柱はクエスチョンマークみたい。左側に何か見える…
ドーン!!!滑車だ☆ゴンドラが無いことを割り引いても、この出会いに大満足だ。
もう動かない錆び錆びの滑車。いや、もしかしたらまだ動けるのかな。
螺旋階段は下から見ても眼福だ。階段の錆び具合が長い時間を感じさせる。
さらに地下への空間もあった。
ちょっと外へ出てみる。何ともお洒落な外壁、この拘りが好き。
やっばり螺旋階段が目を引くなぁ。廃の色に淡い緑は絶妙に合う。
いい廃墟には、必ずこんな独特の場所がある。ほんのりと湿気を帯びた空間。どこまでも続くような螺旋階段をいつまでも眺めていた。
コメント