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国道沿いの養豚場跡

1963~75年に建設されたらしい。二階建てのかなり長いコンクリート造りだ。不使用となった時期は不明で、養豚場であったのも推測の域である。

養豚場と聞くと、何となく負のイメージが先行してしまうが…

一歩踏み込んだ途端、そんな気持ちはどこへやら。

灰の世界に緑が眩しく映えていた。

心地よい風が場内を吹き抜ける。

残留物は殆どない。

長い星霜は養豚場に新しい命を吹き込んだ。

美しい廃墟として生まれ変わったのだ。

外からの眺め。二階への階段は寸断されている。

このエレベーターを使うしかなさそうだ。




到着。

若干の落書きが見受けられる。地元の溜まり場にもなったのだろう。

外観では屋上に鉄骨が伸びていた。さらに三階を増築する計画だったのか。

この手の廃墟は予告無しに解体される。一期一会の気持ちで練り歩く。

当時は豚の声が響いていたのかな。

国道がすぐそばに。最初見つけた時はなかなかのインパクトだった。

周囲は畑や田んぼに囲まれている。長閑な風景の中に異彩を放つコンクリ遺構。今もひっそりと鎮座し続ける。

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