不思議な廃屋。多くの岩が敷き詰められたような敷地に、コンクリート二階建ての建物が建設途中のまま何十年も放置されている。
住宅地のド真ん中。学生の姿も目立つので、近くには学校もあるようだ。
たまに通る通行人は意に介してないよう。ここでは日常の風景として定着している。
お店のような佇まいではある。
大きな窓。
頑張って二階へ行こう。
とっても落ち着く空間だ。
石が引き立て役。朱色が映える。
登り切った先には広場があった。
なんとなく、察しが付いて踵を返す。
薄暗くなってきた。てっぺん登って帰ろう。
福岡空港から旅立つ飛行機をそっと眺める。ここは住宅地のど真ん中。
辺り一帯「石」がつく地名が多い。きっと岩屋敷と関係があるのだろう。
帰り際、近所の方と立ち話をしていたら、どんどん集まって井戸端会議みたいになり、岩屋敷トークに花が咲いた。この建物は50年以上前からあったという。この辺りは一面の野原で、岩屋敷は子供たちの遊び場になっていたらしい。日が沈み夕闇が迫る。岩屋敷は謎に包まれたままだ。
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