1954年に創業した11階建て、客室数88部屋の大規模ホテル。バブルを象徴する造りで、大宴会場や大展望風呂など豪華設備が備えられていたが、2010年に20億円の負債を抱えて倒産した。
ロビーには立派な絵画や、彫刻が並ぶ。
大宴会場には素晴らしい天井画。異国を模したテーマパークならいざ知らず、一介のホテルでこれは凄い。
静寂は廃墟の醍醐味。美術館にいるような心持ちになる。
大人の社交場。
バブル感満載のカラオケ。全面ガラス張りのようなギラギラ感。
イケイケドンドンだった日本経済を象徴している。
増改築が度々あり、迷宮ホテルのよう。事切れた小動物の死骸も点在し、急な物音にも驚かされるが、大抵のそれは鳩である。
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なんとか辿り着いた
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大浴場
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これほど意匠を凝らしたホテルはあまり記憶に無い。誰が付けたか王朝ホテル、決して名前負けしてないぞ。
脱衣場なのに、なんとゴージャス。そして、浴場へゆくと…。
テルマエロマエという映画を思い出した。経年劣化を割引きにしても、当時の栄華を十分に想像できる。
ここからこんこんとお湯が沸き出していたのだ。現役の頃に来たかったな。
深紅の螺旋階段を登り降り…。どこかに大展望風呂があるはずだ。
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一度屋上を挟み、迷って迷って…。
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やっと、見つけた~!
だいぶ時間を費やしたが、楽しい。今日は心に残る一日となりそうだ。
この先だぞ…
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王朝ホテルの顔とも言えよう、展望大浴場。
決して山中ではない。街中という立地ながらこれだけの展望は本当に凄い。
廃墟は何の前触れもなく蜃気楼のように消えて行く。この王朝ホテルも今となっては、遠い夢物語である。
コメント
コメント一覧 (2件)
もっと小さくて少人数向けだったらそろなりに生き延びてたかも。女子ウケすればなんとかなるはず
私もそう思います。バブル期のホテルは本当に凄い。立派なものが解体されてしまうのは勿体ないですね…。