1970年に開業したホテル。絶景を楽しめ、新鮮な海産物が食べられるホテルとして繁盛した。ブームが去り、70年代の後半には休業状態に。コンクリート二階建て、地下一階の施設であった。地元では有名な心霊スポットで、特に地下室に行くと呪われるらしい。
霊能力者の宜保愛子氏が訪れたが徐霊できずに退散し、一ヶ月後に亡くなった、北朝鮮の工作員が潜伏していた等の噂がある。
骸骨さん「ようこそ」
かなり荒廃している。潮風の吹く山中にあり、風化が激しいのだろう。
この骸骨さんが、色んな所から見つめてくるの。
建物の裏側。スカイレストニュー室戸を彷彿させる佇まい。
二階へ。
無味乾燥な客室が並ぶ。全国に名の知れた肝試しスポット、ある意味来客は絶えなかったのだろう。
突き出たベランダ。
足元にはBB弾が散らばっていた。サバゲーの跡だ。
この先が浴室。
最盛期には観光バスが何台もやって来たという。週末は布団店から布団を借り、宿泊客は宴会場で雑魚寝してもらうほどの賑わいだったという。
どこまでも広がる日本海。遠くポツンと船が見える。
屋上へ。
寒々しい空。地下室の存在をすっかり忘れていたのだが、お陰で呪われずに済んだとしよう…。この数年後、かもめ荘の解体を最近ニュースで知ることになる。廃墟とはいえ、寂しいものである。
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