どこまでも続く小路。車も通ることは出来ない。なかなかの藪漕ぎの後に、お目当ての物件は見えてきた。
お引っ越しの強い味方もいたよ。
当時はこんな場所まで車が来られたのだ。そんな場所で待っていたのは…
リングスター・フィールド。全日本女子プロレスの合宿・イベント施設だ。複数のコテージやプールを備え、1987年に総工費4000万円をかけて完成したという。
完成記念イベントでは13選手参加のバトルロイヤル・水上プロレスや長与千種&山田敏代vs飛鳥&豊田真奈美など4試合が行われ、ほかにライオネス飛鳥のバースデーパーティー、ファンと選手の記念撮影会などが催された。
しかしバスの通行も困難な山奥に立地していたため、イベントや特訓場所として使用された以外は利用がなく、経営難を招く一因になったとも言われている。
因みに、全日本女子プロレスは2005年を最後に主催興行を停止している。
入口には面長な蛙さん。奥には達磨が並ぶ。
雑誌やパンフでごった返しており、知っている選手の顔も。
お目当てはこの部屋。
うぉぉぉ〜!!これが見たかったのだ!!
天井から垂れ下がる照明。もともと丸かったのが、積年でバームクーヘンみたいに楕円形になっているのもある。
天井には大穴。
壮観。唯一無二の景観を生み出している。はるばる来た甲斐があった。
むっ!
人型サンドバッグ!!最初から気付いていたが、インパクトがありすぎて敢えてスルーしていた。夜中に見たら泣くやつだ。
このトゲトゲしいものもプロレスグッズだろう。
二階へ。
底抜けに注意。建物全体が不安定だ。
この部屋なんかは天井がない。
おっ!!
まるで絵画のような。
当時はきっとこの場所から声を掛け合ったりしたのかな。
隣の部屋。これまたいい塩梅の一枚が撮れた。
二階から窓からの眺め。情報量の多い一枚だ。
あいつがいるんだもの。
この建物を使用した選手で、まだ現役で活躍している選手は殆どいないだろう。
プールはハート型をしている。なんとか伝わるように撮った。そしてここには、かなりの数のオタマジャクシが生息しているという。きっと季節になれば蛙の大合唱が響き渡るのだ。
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