朝熊山ケーブルカーは、三重県の朝熊山にあった朝熊登山鉄道のケーブルカー。1925年に開通。1078mで高低差415mを登り、東洋一の急勾配と言われた。
第二次世界大戦中の1944年、線路を軍需物資として徴収されたため休止となり、その後再開されることなく1962年に正式に廃線となった。
路盤跡のほか、隧道跡、朝熊岳駅(山頂駅)などの遺構が残る。
なんたる急勾配。
一度振り返る…。
急勾配はじわじわと足にくる。この時はまだ平気だった。
鉄骨が直角に折れている。昔ケーブルカーが通っていた名残。
頭上に見えるのハイキング道の橋。この隧道と交差しており、あそこから降りてここに合流することも可能と聞く。
いくつものトンネルを超えてゆく。じわじわと足にくる。
夕方で少し肌寒い。トンネル内部特有のヒンヤリ感は、気温が低いせいかこの時は感じられない。
ズンズン…。
振り返る。苔むした石造りの古いトンネル。木洩れ日も相まって、美麗なり。
結構汗をかいてきた。やはりトンでもない急勾配だ。
自然が繁茂している場所。夏場であれば通行不能だったかも知れない。
ガサガサ…。
突破。
再びトンネル。
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隧道で楽しみな瞬間。
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隧道のトンネルは、見返り美人。この時も転げ落ちないように気をつけながらの撮影だった。
さぁ、もうひと踏ん張りだ。
山頂駅が見えてきたぞ!
到着〜!!ホントきつくて休みながらの登頂となった。
この駅舎は戦時中に役目を終えた。もう80年近くも余生を過ごす高齢だ。
屋内には特に何も残っていないが。
当時のケーブルカーの名残は残る。
コンクリートは堅牢。まだまだこれからも、あり続けるのだろう。
冷えてきた。汗は引いたものの、足がもうパンパンだ。
最後に屋上へ。
伊勢志摩の全景が広がる。晴れた日には富士山まで見えるというが本当だろうか。この後、下りはバスの予定だったが乗り遅れ…。通常ルートからがんばって下山した。これもまた良い思い出となった。
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