付近の住居から離れて森の中に一軒だけポツンと残されている。見つけた時の驚きは大きかった。
壁面は白いが屋根がオレンジ色であることから、オレンジハウスと呼ばれている。
1980年代前半頃に建設され、2009年には廃墟として言及されている。
心霊スポットであり「1982年に一家心中があり、解体のため業者が入るとトラブルが続出し中断された」等と噂されるが、同年に付近で一家心中があったため混同されている。
本来は会社の寮施設であったらしい。中央には吹き抜け。往時の面影はすっかり息を潜めている。
切り株だろうか。
不思議の多い建物であることに変わりはない。
二階へ行ってみよう。
目立つ落書き。ヤンチャの溜り場だったのだろう。
さらに、朽ちている。
先ほどの吹き抜け。
この先は…
危ない‼アリ地獄のような穴が無数に空いているではないか。
残留物は皆無に等しい。
周囲は竹藪に包まれる。
寒々しい光景の中で、お気に入りの一枚だ。
帰ろう。
心霊には疎いが、たまに感じる、長居することを拒まれるような感覚。数える程しか記憶にないが、ここはその一つであったように思う。
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