通称K寺。住職がいなくなって半世紀以上、定期的に近所の方が境内の清掃などを行っている。本堂の脇に廃屋の離れがあり、肖像画や仏具などの遺留品が残っている。
お地蔵様が六体。これは仏教の六道輪廻の思想に基づく。
これは独鈷杵(どっこしょ)という仏具。空海の開いた真言宗は密教とも言われ、相手を呪い殺す力も秘めている。後醍醐天皇が鎌倉幕府を打倒する際にも使用していた。
住宅地の中にあって、広い境内。
今回の目的は左奥に見える離れにある。
老朽化が激しい。二階が一階を押し潰さんとしている。
天井には、やかんが吊るされている。
自転車が二台。三丁目の夕日に出てきそうなやつだ。※次の写真は骨なので、苦手な人は飛ばして下さい。
うわっ!心霊系は気にしないが、リアルは勘弁だ。
古いカメラ雑誌。新聞は昭和36年5月7日。
二階は…やめておこう。
奥の部屋へ。
ラジオだろうか、ハイカラである。
↓
さらに
↓
奥へ入ると…
↓
そこは祭壇だった。肖像画もある。
青幕が際立つ。「昭和二十八年四月 中野ふさ 寄贈」
鳥と亀が暇をもて余している。
この建物は荒れるに任せ、朽ち果てるのを待っている。
この寺は、戦時中に梵鐘を供出している。関東大震災の際は清水が湧いていたので、避難所として地域を支えたらしい。新四国八十八ヶ所霊場第22番に数えられる由緒正しきお寺でもある。
コメント